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現状雑感

まいどどーもゆきむらです

最近思うことの一つが、好きなことやってるんだから給料安くてもいいだろう的な発想がまかり通ってそうなことですね。

どうも日本だけなのかわかりませんが、エンターティナー系、いわゆる嗜好品系に携わる賃金は相当安く見積もられているのではないかと思います。

データを取ったわけではないですが、もしかしたら平均は普通の仕事よりもやや低めくらいで落ち着くかもしれません。
ただそれは、とてもいっぱいもらっている少数の人と、あんまもらっていない大多数の人の平均になるのかなと思うとなかなか切ないところ。
実際どうかはわかりませんけどね、なんとなくの感覚です。

売れっ子は売れっ子だからということが既に商業的価値を産みますが、それを支える人達はあまり評価されていない的な。
なんかこう、前時代的な感覚に支配されている気がします。

楽しいことやって稼ぐのが許せないと思ってしまう人達がわりと日本、しかも経営者レベルには多いということ。
中には、好きなことやらせてるんだから、と実際言う人が居てもおかしくないレベル。

そりゃ好きな部類のことをしているかもしれませんが、それは例えば料理好きな人がレストラン開いた時に、料理人に対してオーナーが、好きに料理作ってるんだから給料安くていいよな、と言うようなものではないかと思ったりします。
言わなくても給料的なところが少なければ、言外の事情を察してモチベがなくなってしまうこともありえます。
もちろん給料だけがモチベの原因ではないですが、一因であることは間違いないです。

ただこのあたりは、しっかり売れて利益が出ている状態であれば確かにそうだな、と思うところです。
現実問題としては、軒並みエンターティナー系、ゲーム系は規模が縮小していますし、昔からのメーカーはなくなりまくっています。
これは何回か書いたかもしれませんが、KONAMIの方針はゲームユーザーから見たら納得いかないところは多いと思いますが、経営者としてはあっているのかと思います。

無い袖は振れないわけです。
ただ、技術の発展に伴って、無くてもよかった音声が必須になったり、場合によってはアニメーションが入ってきたり、と要求されるハードルが上がっています。
それに対してかかるコストは上がるいっぽうなので、仮に同じ数だけ売れたとしても、売上はどんどん減少していくわけです。
わー怖い。

なんか少し脱線してきた気がするので修正。

言いたいのは、制作物に見合った対価というのが存在するとは思うんですが、多くの場合それが妥当とは言えないのではないか、というところですね。
んで、その根っこにあるのは、嗜好品を制作すると言うところに対しての認識の甘さがあるのではないかと思います。

というのも、好きだからこそ情熱を傾けて制作していいものができると思いますし、それが日本のコンテンツの発展に寄与したのだと思っています。
でもそこで生まれた利益がしっかり分配されているのかと言うと、作って満足しているからということで少なくされてそうな感覚を受けます。
仮に売れっ子になったらいっぱいもらえるよ、となったとしても、そこに皆がいけるわけではないのですから、脱落者が出てきます。
となると、その場所を補う為に新しい人を入れるということになりますが、それは単に夢のある若者を入れつつも、将来の保証なんかないよ、ということに他なりません。
そんな業界に発展性があるとはあんまり思えないので、何かしら構造的な欠陥を抱えているような気がします。

志望者が多いとかは結構なことですし、見習い期間で振るい落としとかは結構ではあるんですが、その後についてはしっかり物心両面からケアをして商品を開発していけるような形になるのが理想かと考えます。

すごく端的に言うと、わりと厳しい状態なので頑張らないとなーってことを少し周りを巻き込みつつ書いてみた感じ(。ω。
選択肢が増えた影響で、一つあたりの売上が減るなんてのは当たり前と言えば当たり前なんですけどね。
このあたり、ゲーム系だけではなく、他の業界の人ともちょっとお話聞いてみたいなぁと思いました。

それではまたー