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簡単にエロゲーの歴史的なところ

まいどどーもゆきむらです

世の中の流れは5年経てばだいぶ変わると言いますが、そう考えるとエロゲをとりまく現状が10年で大きく変わるのはある意味しょうがないのかもしれません。

実際エロゲが出始めたあたりはそうですね、20年くらい前としておきますか。
ほんとはもうちょっと前からですが、まぁ便宜的に。
当時は珍しいこともあったのか、出したら売れる、という形でした。
絵が良ければ黒系でも純愛系でも関係なく、10万本が見えている時代です。
いわゆるエロゲーバブルの始まりですね。

その後ブランドが乱立し、年間400本も出るという事態になりましたが、それでも売上的には徐々に下降するだけでまだまだ売れてました。
大体10年前くらいがそんな感じかなぁと思います。
ちなみに年間400本近くは数年前でもあんまり変わってなかったみたいです。

売上に陰りが見え始めてきたのが7~8年くらい前かなぁと思います。
そのころには既に声が当たり前で解像度も上がったり、枚数増えたりシナリオ容量が増えたりと、開発費が高騰し始めています。
コンシューマに比べれば市場が小さいので、開発費が上がって売上本数が下がれば利益が落ちるのは当たり前の話でして。
このあたりから体力のないメーカーは徐々に潰れていきます。

ただ、潰れたとしても人材がいなくなるわけではないので、どこかで新ブランド作ったり、既存のラインに吸収されたりします。
年間本数が落ちないカラクリはここにあります。

3~4年くらいになると(実際はもうちょっと前からですが)、ラノベや深夜アニメのエロ描写が過激になり、これもうエロゲーじゃん、って感じのが出てきます。
まぁそれもエロゲーという枠があったからというのを見ると、そこから外れて一般でぎりぎりのエロさを追求してみたらエロでも通用するじゃん、という形になったのかもしれません。

というか、このあたりからいわゆる凌辱系が売れにくくなっています。
理由はおそらく、同人等で性癖に合ったゲームを即座に手に入れられるから、というのがあげられます。
そんなわけで次第にエロゲーのメイン市場は萌え系にシフトしていきます。
萌え系とシナリオ系は一定のファンを獲得可能であり、人数も多いので、このあたりからシフトしていたブランドはまだなんとかなるような感じですね。

今も生き残っているブランドは、上手くファンを捉えているところだと思います。
自分はそのあたり下手くそなので、上手くできてない気がします_(:3 」∠)_
ここは頑張りたいところ。

そんな中でも結局売上は減っていくので、昔フルプライスを出していたところがミドルプライスをつくり、そして廉価版を作り、そして消滅していきます。
あかんところはフルプライスを作れなくなったらそのまま次の開発資金がなくてアウト、というところもあります。

だって、単純に売り上げが半減したと考えると……大雑把な計算ですが、
開発費1000
売り上げ1500
でなんとかなっていたところが、売上750になったらアウトですよね。
そうでなくても、開発費が高騰して1200になって売上も1200になったらアウトです。
ランニングコスト考えたらその時点で経営失敗と言わざるをえないかもしれません。

まぁそんな感じで単純に売り上げが出なくなってるので潰れるメーカーが増えてきた、というところもありますし、更に言えばエロゲーの代替であるものがいっぱいあるので、敢えてエロゲーを選ぶ理由がない、というところもあります。
更に言えば、そもそもプレイできる機械を持っていない、というところもあるみたいです。
スマホで十分やーん、という感じ。

多分ソシャゲで課金とかは影響がないと信じたい。

まぁそんな感じで窮地に立たされているような気がしますが、このあたりは何度も書いている通り、そのままのやり方が通用しなくなっただけなので、やり方を変えればなんとかなるかもしれません。

……なんかほんとは企画の作り方というか出し方案というか、そのあたりを書こうと思ったんですがなんか歴史的なところで終わってみる。

それではまたー